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エルピープルップルン

2013年08月27日

ポンプ車

こんにちは。

初回は、総務省消防庁貸与車両に関して書かせていただきましたが、今回は一般の消防署や消防団にもいるポンプ車についてスポットを当ててみます。

なお、次回以降消防車シリーズをカテゴリ分けしてしばらく説明していく予定ですので、ご期待に(しないでください

さて、ポンプ車とは何かと言われて即答するならば、「火を消す車」というべきでしょうか?

消防は消火の他に、救急や救助などの役割がありますが、車両の分布から見れば消火する車両が多いのです。

消防車がたくさんいる消防署がありますが、それ以上にその消防署の下に分遣所や出張所があります。これらは警察でいう交番のようなものに例えられます。会社内で例えば、☆☆ガスの○○支社××営業所のような感じです。

つまり、大きな消防署1つに対して、小さな分遣所や出張所がいくつかあり、それぞれの管内の消防署がその管内にある分遣所や出張所を管理しています。

この出張所には一般的にポンプ車と救急車が配備されていますが、人口比率や人員配置、あるいは消防力の関係からポンプ車しかいないところもあります。

沼津市を例に例えてみると、沼津市南西部(この西は伊豆半島側を指します)を管轄する南消防署というものがあります。南消防署が官轄する署に静浦分遣所、大平分遣所、内浦分遣所、西浦分遣所、戸田分遣所があります。しかし、このうち救急車がいるのは静浦分遣所と内浦分遣所、戸田分遣所の3署で、大平分遣所と戸田分遣所には救急車はおらずポンプ車しかいません。なお、内浦分遣所管内で救急要請があった場合西浦分遣所か静浦分遣所の救急隊が、大平分遣所管内で救急要請があった場合は、静浦分遣所か南消防署の救急隊が出動することになります。

このことから、普通は救急車よりポンプ車の方が多く配備されることが理解できたと思います。
さて、ポンプ車はポンプ車でも大きく二つの種類に分けることができます。

まず一つは普通ポンプ車です。こちらはポンプだけの車両で、消火時は近くの消防水利から水をくみ上げ放水します。近年では、人員の関係からポンプ車だけでなく簡易的な救助資機材も搭載し、救助車兼用のところもあります。

ポンプ車 CD-1

こちらが一般的なポンプ車です(写真は、甲府広域行政事務組合消防本部中央消防署湯村出張所の車両)。これはCD-1型と呼ばれるタイプで、Cはキャブオーバー、Dはダブルデッキ(ドアが両側で計4枚)、1はポンプ車の大きさでホイルベースが2m以上、B1級以上の性能を持つポンプを搭載している車両です。なお、消防団のポンプ車も大半はこのCD-1型タイプが多いです。

現在ではCAFS(Compressed Air Foam System:圧縮空気泡消火システム)を搭載した車両も普及してきています。

ポンプ車 CD-1 2

なお、ポンプ車専用の車体が作られたことがありました(写真は浜松市消防局南消防署白脇出張所のポンプ車)

ポンプ車 CD-1(CAFS搭載車両)

こちらがCAFS搭載のポンプ車(写真は浜松市消防局東消防署上石田出張所の車両)。CAFSの原理としては、水に少量の消火剤を混ぜ、それを圧縮空気とともに放水することで、水の拡散率を高め、消火効率をよくしたものです。このため、一般のタンク車(後述に記載)に比べて水の消費量も抑えることができます。なお、CD-1型区分ですが水槽は搭載しており、600Lが一般的となっています。

ポンプ車 CD-2型

こちらがCD-2型のポンプ車です。基本的にCD-1型ポンプ車と同じですが、ホイールベースが3m以上、ポンプ性能がA-2級以上の車両のことを指します。見た目では、後述のⅠ型タンク車と見分けが付きにくい車両でもあります。

BD-1型

こちらはBD-1型。Bはボンネット型を、Dはダブルキャブを指しており、1はCD-1型と同様です。
昔はトラックがボンネット型が多いことや、ピックアップトラックを使用した方が悪路での走行がいいため、このような区分ができました。しかし、近年はピックアップトラックベースの車両がなくなってきたこと、またボンネットがあることで後部資機材部分がトラックに比べて劣ることから、製造されなくなりました。現存する車両も更新時期を迎えつつある古い車両ばかりのため、近い未来に区分消滅してしまう可能性が高いと思います。

ポンプ車の説明は以上ですが、少しだけ消火機能以外を搭載した車両を見てみましょう。

CD-2型(救助資機材搭載)

こちらは富士宮市消防本部西消防署のCD-2型ポンプ車。もちろん見た目はポンプ車ですが、資機材に救助資機材も搭載しており、交通事故などの救助にも出動することが可能です。

CD-1型(救助資機材搭載)

こちらは大月市消防本部大月消防署丹波山出張所のCD-1型ポンプ車。山間部を管轄するため、高床式の車体をベースにしており、バンパー部分には牽引用のウインチが搭載されています。また、救助資機材も搭載しているため、火災だけでなく救助事案にも出動できるようになっています。

以上、ポンプ車特集でした。次回はもう一つのタイプ、タンク車を紹介します。
では


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Posted by エルピープルップルン at 12:01│Comments(0)消防
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