救急車 その2

エルピープルップルン

2013年11月28日 12:04

こんにちは。前回に引き続き、今回も救急車の続きです。

前回トヨタの救急車の説明をしましたが、日産の救急車の紹介です。

・パラメディック

パラメディックは日産が作った高規格救急車です。1992年にアトラス20をベースに製作されましたが、1995年にアトラス20がいすゞからのOEMとなったため、日産オリジナルのアトラス顔からいすゞエルフ顔に変わりました。



マイナーチェンジ後の初代パラメディック(写真は浜松市消防局のもの。現在は更新済み)。国産高規格救急車としては初めてのトラックベースの車両でした。

そして、これと並走して1994年に登場したのがパラメディックⅡです。パラメディックはトラックベースのため室内空間の確保はできたものの、車体が大きく乗り心地が悪く搬送患者に影響を及ぼすこともありました。そのため、ワンボックスベースの高規格救急車として登場したのが本車です。



こちらがパラメディックⅡ(写真は三島市消防本部の車両)。4ナンバーのキャラバンでギリギリのスペースを有効活用しています。なお、高規格救急車の中では一番最少の車両であり、今でもこの車両より小さい高規格救急車はいません。

そして、パラメディックも1998年にフルモデルチェンジします。
今までパラメディックⅡとパラメディックの2車種で販売していたものを、フルモデルチェンジを機に両者を統合しパラメディックで統一しました。



こちらが2代目パラメディック(写真は静岡市消防局の車両)。正面はエルグランド、後ろはキャラバンの車体を使用した合造車で、ジャンボタクシーなどにもこの車体が流用されました。なお、パラメディックⅡもそうですが一部はいすゞにOEMとして供給され、スーパーメディック(パラメディックⅡのOEMはスーパーメディックⅡ)として販売されていました。



こちらがスーパーメディック(写真は静岡市消防局のもの。更新済み)。パラメディックとほぼ同じですが、車両屋根部の表記や装備ホイールの違いなど少ない点で違いがあります。

なお、日産の高規格救急車はマイナーチェンジをしているものの現在もこの2代目パラメディックを販売しており、国産高規格救急車としてはモデルとして一番長く販売されています。

2B車両
トヨタと同じく、日産にも2Bタイプの救急車がいます。



E24キャラバンを使用した2B救急車。高規格救急車登場以前は、このタイプがかなりいました。写真は湖西市消防本部の車両(更新済み)



こちらが後期型タイプ。キャラバンホーミーの車体を使用したタイプで、現在でも予備車や病院の搬送車両として生き残っているものがいます(写真は磐田市消防本部の車両。更新済み)

以上で日産救急車勢の紹介を終わります。次回も救急車ネタでその他のメーカーの救急車を紹介します。

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